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ファミリーファンド

投資信託の投資対象は、国内や海外の株式、債券などが普通ですが、「ファンド」を投資対象とする投資信託があります。ファンドがファンドを買う二重の構造です。これは、運用を効率化するための仕組みで、例えば、ブラジルの株式に投資するファンドを作ろうとする時に、ブラジル株を直接買わずに、ブラジル株に投資しているファンドを買うことで、同じ効果を得ようとするものです。

通常、新しくファンドを建てるには、新たにポートフォリオを構築し、株式市場で売買を行います。そのため、シニアのファンドマネージャーやアシスタント、トレーダー、ポートフォリオを管理する人が必要で、手間もかかります。

そこで、同じコンセプトのファンドをまるごと買ってしまえば、ファンドの個性は出ないものの、かなり効率化されます。

このような二重構造を採るファンドの形式には、「ファミリーファンド」と「ファンド・オブ・ファンズ」があります。

ファミリーファンドは、ファンドを買うファンド

実際に株式や債券などに投資をする方のファンドをマザーファンド(親ファンド)といい、親ファンドを買うファンドをベビーファンド(子ファンド)といいます。マザー(お母さん)とベビー(子ども)でファミリー(家族)ファンドですね。

この仕組みは、一つの運用会社の中で二重構造を作るときに用いられ、一般投資家が購入するのはベビーファンドの方です。例えば、海外債券に投資するマザーファンドを作り、それを買うベビーファンドを作るのですが、「毎月決算型」「1年決算型」など資産運用以外の仕組みが異なるファンドを作ることができます。運用内容がまったく同じで、投資家のニーズに合わせて形式の違うファンドが手軽にできるのがメリットです。また、ベビーファンドでは、「海外債券に投資するマザーファンド」と「国内株式に投資するマザーファンド」など、2つ以上のマザーファンドを組入れることもできるので、比率の異なるバランスファンド(株式3割と債券7割、株式5割と債券5割など)も簡単にできます。

また、こんな使い方もあります。A証券会社が販売しているXファンドをB銀行が販売したいと思った時に、Xファンドが専用ファンド(1つの販売会社で独占的に販売するファンド)だった場合、B銀行は取扱えません。そこで、同じ親ファンドを使ってB銀行用のX-2ファンドを作れば、販売できます。この場合、XファンドとX-2ファンドはほぼ同じ運用となりますが、販売会社が違うため販売手数料や信託報酬などは異なった設定をされる場合があります。

なお、ファミリーファンドでは、マザーファンドとベビーファンドが同じ運用会社、同じ信託銀行で運用・管理されます。マザーファンドには信託報酬や販売手数料はありませんので、投資家の負担はベビーファンドにかかるコストだけです。