パワハラ上司!まさかの交代劇~中間管理職は大変なんだからね!?

皆さまこんにちは!

新・ぜんそく力な日常という実体験をもとにした絵日記ブログを運営している碧乃あか男と申します。

さて今回の話は、今からちょうど20年前、僕が26歳で今の会社に入って2年目を迎えた夏のエピソードになります。

僕の会社は20人ぐらいの小さな工場なのですが、所属する部署は全社員の半数近くもいる大所帯。それを、Sさんという上司がたった1人で仕切っていました。

Sさんは、僕より2歳上で当時29歳、初めて年齢を聞いた時は

嘘だろ⁈40代じゃないのか?

と思うほどの老け顔貫禄がある人でした。

そんな貫禄あるSさんなんですが、とても困った問題があって…

それは…

気の弱い社員に対して虐めたり暴言を吐いたりする、いわゆるパワハラ上司だったのです!

仕事中、気の弱い社員を怒鳴り散らす声がよく職場に響いていました。

ちなみに僕はというと、この仕事が合うのか、仕事の覚えも早く、社長も高評価を得ていて、Sさんにもかなり気に入られていたので、パワハラを受ける事もなく、むしろ贔屓されていたぐらいでした。

そんなある日、Sさんがお盆休みの少し前に、有給を使って沖縄旅行に行く事になりました。

Sさんが休む期間は、土日を含む5日間!

平日の3日間とは言え、部署の長がいなくなるのは大変なので、その間、代役を立てる事になりました。

そしてその代役に抜擢されたのが…

入社2年目のこの僕!

部署には勤続10年以上のベテランが何人もいるのに、入社2年目の僕がまさかの大抜擢!

最初は困惑しましたが、こんなチャンス滅多にないと、気合いを入れ頑張る決意をしました。

そしてSさんが沖縄に行く前日、仕事の段取りを一通り聞き、帰りには…

と、お土産まで約束してくれ、旅立って行きました。

そして…

Sさんがいない3日間…

僕は、注文伝票の振り分けや指示、品質管理、さらに雑用までこなさなければなりませんでした。

Sさんと違い話しやすいのか、みんなちょっとした事ですぐに僕を呼びます。

Sさんの代役は、予想以上に大変でしたが、なんとかこなす事ができました。

そして3日目の仕事終了時には、社長から

「この3日間、ご苦労さん!」

「部下への支持とかは、Sより君の方が上だったぞ!」

と褒めてもらい、使命をやり遂げた達成感でいっぱいでした!

 

そして週が明け月曜日の朝…

「休んで悪かったね〜」

職場にはすでに、旅行でリフレッシュして、ツヤツヤの顔のSさんがいました。

「いや〜いない間、大変でしたよ。」

「お昼休みの時にこっそりお土産あげるからね♡」

「あ…ありがとうございます。」

そんな会話をして、自分の本来の仕事に戻ろうとすると、社長がやって来て

と言って、仕事の交代を指示したのです!

突然の事で僕もびっくり!

そして他の仲間達も、僕が継続して現場を仕切っている事に驚いていました。

そして誰よりも混乱していたのがSさん…

「なっなんでこんななったの?」

「何か社長から聞いてる?」

僕が近くを通るたびに、聞いてきました。

「いや、全然わからないっす!」

そんな混乱の中、午前中の仕事が終わり、昼休みに更衣室で…

気まずい空気の中、沖縄土産の角煮をもらいました。

そんな状態が続いたある日の朝…

僕とSさん2人揃ったところで社長から正式に、責任者交代を告げられました。

社長がその場を去った後、Sさんは僕に向かって…

と吐き捨てて、自分の持ち場に行きました…

あの時のSさんの涙目は、今でもはっきりと覚えています。

後から聞いた話ですが、Sさんのパワハラ問題は、社長の耳にも入っていたらしく、頭を抱えていたそうです。

そんな時、Sさんが沖縄旅行するとあって、僕にSさんの後任として適しているかどうか、試してみたそうです。

そして僕が社長の期待に応えられたので、Sさんが戻って来るタイミングで、交代させたそうです。

その後、立場が逆転した僕とSさんですが、最初は嫌味を言われたり、非協力的だったりと、僕を困らせたりしましたが、そのうち僕の実力を認めてくれ、今では良き先輩としていてくれています。

もしあの時、Sさんが沖縄旅行に行かなければ、交代劇は無かったか、もしくはもっと遅かったかもしれないです。

 

ちなみに沖縄土産の角煮、とっても美味しかったです^ ^

著者 : 碧乃あか男

はてなブログで体験談をもとにした絵日記漫画を更新中。Twitterのフォロワーは2万人を超える人気ブロガー。

Twitter : @MrAK1971

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