学生がお金を借りる方法 学生ローンや親にバレるケースも解説

更新日:2024/03/15

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学生がお金を借りるときは、どの方法においても誰でも借入できるわけではなく、年齢制限などの申込条件を満たしたうえで、審査や査定を経る必要があります。

また、借入できたとしても、金利による利息を支払い続けなければなりません。そのため、即日で借入しようとしている学生は、安易に借入せず、お金を借りる前に返済計画を立てておきましょう。

【借入時のお願い】
たとえお金が必要でも、無理な借入は避けなければなりません。お金を借りる際には契約内容を確認のうえ、無理のない返済計画を立てておきましょう。

自分名義で学生がお金を借りる方法の例

学生がお金を借りる方法の中には、自分名義で申し込めなかったり即日融資に対応してなかったりする方法があります。学生が自分名義でお金を借りる方法の例は以下の通りです。

【自分名義で学生がお金を借りる方法の例】
借入方法 特徴
質屋 ・物品の価値によって借入できる金額が変動する
・上限金利が年109.5%
・利用者に対する審査は行なわれないので家やアルバイト先に電話がかかってこない
・店舗によっては18歳以上の利用を認めている
大手消費者金融のカードローン ・インターネット上で申込可能
・審査時にアルバイト先に電話がかかってくる
・未成年の利用を認めていない
学生ローン ・インターネット上で申込可能
・家やアルバイト先に電話をかけるか否かが会社によって変わる
・店舗によっては18歳以上の学生の利用を認めている
(未成年の学生は保護者の同意が必要な場合がある)

学生が最短即日かつ自分名義で借入できる可能性があり、かつ資金使途が自由な方法としては、質屋や大手消費者金融のカードローン、学生ローンが挙げられます。

未成年の学生が即日借入できる可能性があるのは、質屋か学生ローンです。ただし、未成年の学生が学生ローンを利用するときには、保護者の同意が必要となる場合があります。

それでは、学生が最短即日かつ自分名義でお金を借りる方法の例を詳しく見ていきましょう。

質屋

質屋とは、利用者から物品を預かる代わりに、その価値分のお金を融資する業者のことです。質屋に預けられる物品の例として、ブランドのもののカバンやバッグ、アクセサリー、パソコン、スマートフォンなどがあります。

担当者が品物を査定するまで借入できる金額は分かりませんが、査定が営業時間内に終了すれば即日融資を受けられます。質屋の査定では申込者本人に対する審査が行なわれないので、担当者が家やアルバイト先に電話をかけることもありません。

ただし、質屋から借入すると金利による利息が発生するため、借入したお金だけでなく利息もあわせて期日までに返済しなければなりません。期日までに返済できないと預けた物品を取り戻せなくなります。

そのため、質屋で物品を査定してもらい、借入できる金額と金利が分かったら、安易に借入せず、返済計画を立てるようにしましょう。

大手消費者金融のカードローン

「アルバイトをしている」「20歳以上である」など、申込条件を満たしている学生は、最短即日融資に対応している大手消費者金融のカードローンに申し込めます。

カードローンとは、ローンカードと呼ばれるカードを使って、ATMなどからお金を借りる方法です。

【大手消費者金融のカードローン】
商品名 金利 申込条件
アコム 年3.0%~年18.0% 20歳以上(高校生を除く)の安定した収入と返済能力を有する方で、アコムの基準を満たす方
アイフル 年3.0%~年18.0% 満20歳以上69歳までの方
定期的な収入と返済能力がある方
レイク 年4.5%~年18.0% 20歳以上70歳以下
国内居住の方、日本の永住権を取得されている方
安定した収入がある方
ご自分のメールアドレスをお持ちの方
SMBCモビット 年3.0%~年18.0% 20歳以上74歳以下
安定した定期収入がある方
※収入が年金のみの場合は申し込めません。
プロミス 年4.5%~年17.8% 18歳以上74歳以下(※)
安定した定期収入がある方
※収入が年金のみの場合は申し込めません。

※ 申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類(源泉徴収票等)が必要です。ただし、高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申込みできません。

大手消費者金融のカードローンでは、営業時間内に申し込みから契約の手続きまで完了させれば、最短即日融資を受けられる可能性があります。

ただし、カードローンで借入すると金利に応じた利息が発生します。カードローンで借入した場合、借入した金額だけでなく、毎月発生する利息もあわせて返済しなければなりません。

返済能力を超えて借入しないように、各大手消費者金融の公式サイトで提供している返済シミュレーションを活用して、事前に返済計画を立てておきましょう。

申込後に在籍確認の電話がアルバイト先にかかってくることがある

大手消費者金融のカードローンは審査時に、在籍確認を行います。在籍確認とは、申込者が勤務先で働いていることを確認するために行なわれる審査工程のことです。

在籍確認は書類か電話で行われます。電話連絡の場合、アルバイト先に電話がかけられます。プライバシーに配慮しているため、在籍確認をかける担当者が大手消費者金融を名乗る可能性は低いですが、自分宛ての電話がかかってくることからアルバイト先の人に怪しまれるリスクがあります。

そのため、「クレジットカードを作ったので、自分宛ての電話がかかってくるかもしれない」といった話をアルバイト先の人に通しておくなど、事前に対策を講じておきましょう。

学生ローン

学生が即日でお金を借りる方法としては、最短即日融資に対応している学生ローンも挙げられます。

学生ローンとは消費者金融が取り扱うローン商品の一種で、学生に向けて融資を行なっているものを指します。学生向けという商品の性質上、必要書類として学生証の提出を必須にしている会社が多く見られるのも特徴のひとつです。

全国から申込可能で、かつ最短即日融資に対応している学生ローンには、下記のようなものがあります。

【全国から申込可能で最短即日融資に対応している学生ローンの例】
学生ローンを提供している消費者金融 金利
カレッヂ 年17.0%
フレンド田 年17.0%
アミーゴ 年14.4%~年16.8%
イー・キャンパス 年14.5%~年16.5%

どの学生ローンの公式サイトでも、申込条件に「安定した収入があること」という記載があるため、アルバイトなどによって収入を得ていない学生は申し込めません。

また、学生ローンを提供している消費者金融の中には、未成年の申し込みを認めている会社や、許可なくアルバイト先へ電話をかけないと公言している会社があります。学生ローンの利用を検討する場合には、自分の希望や状況に合わせて商品を選択するようにしましょう。

未成年の申し込みを認めている学生ローン

最短即日融資可能な学生ローンを提供している消費者金融の中には、未成年の申し込みを認めているところがあります。

たとえば、カレッヂとフレンド田は、未成年の学生も申込可能である旨が公式サイトに記載されています。

ただし、フレンド田に未成年が申し込む場合、保護者の同意が必要で、かつ保護者に保証人になってもらう必要があります。また、カレッヂの場合、未成年が借入できる上限金額が10万円に設定されるので注意が必要です。

許可なくアルバイト先へ電話をかけないと公言している学生ローン

学生ローンを提供している消費者金融は、原則審査時に在籍確認の電話をかけることが一般的です。しかし、学生ローンを提供している消費者金融の中には、申込者の許可なく電話をしないと明言しているものもあります。

【申込者の許可なくアルバイト先に電話しないと明言している例】
学生ローンを提供している消費者金融 公式サイトの記載
カレッヂ 連絡は行きません
フレンド田 -(記載なし)
アミーゴ 原則としてご連絡することはありません
イー・キャンパス ご契約時に当社からご両親やアルバイト先などへご連絡することは一切ございません

カレッジやアミーゴ、イー・キャンパスは、公式サイトで申込者の許可なくアルバイト先に電話をかけないと公言していました。

お金を借りることが親にバレてしまうケースの例

お金を借りる場合、状況や方法によってはそのことを親にバレるケースがあります。

  • 紙の利用明細を見られてしまう
  • 返済が遅れたことで携帯電話や自宅に連絡が来てしまう
  • 契約後に発行されるローンカードを見られてしまう

ローンを提供する各社は、利用者の個人情報が漏洩しないようにプライバシーの保護に努めています。しかし、利用者側が書類の管理や返済を疎かにしていると、お金を借りたことが家族やアルバイト先に漏れてしまう可能性は否定できません。

家族やアルバイト先にお金を借りたことを知られないためには、各種書類の管理や返済を疎かにしないことが大切です。

借入すると金利による利息が発生する

質屋やカードローン、学生ローンで借入すると、金利による利息が発生するため、毎月元金に利息を加えた金額を返済しなければなりません。

それぞれの公式サイトに記載されている返済額を調査したところ、毎月数千円~2万円程度のお金を返済することになると考えられます。

2020年3月に日本学生支援機構が公表した「平成30年度 学生生活調査結果」を見ると、2018年度の学生のアルバイトによる平均年収は約40万円で、月収は約3.3万円であることが分かります。

お金を借りることを考えている学生は、事前に返済計画を練っておきましょう。

慌てて借入する前に周りや親にお金を借りることを相談してみるのも手

急ぎの事情があるとはいえ、慌てて借入する前に周りや親にお金を借りることを相談することも検討してみてください。借入前に親に相談することで、お金の問題を解決できる他の方法を提案してもらえる可能性があるからです。

たとえば、学校に設置されている学生向けの相談センターは、学業に関する相談だけでなく、学費などのお金に関する相談や生活に関わる相談にのってくれます。

また、家賃や水道光熱費、クレジットカードなどの支払いが間に合わない場合、それぞれの担当者に支払いが遅れる事情を話してみましょう。事情を話せば、支払いを待ってもらえる可能性があるからです。

実際、水道会社や保証会社などに電話調査したところ、「ひと月の延滞では強制的な措置を取ることはないので、支払いが間に合わない場合にはいつまでに支払えるかの見通しを伝えてほしい」という回答が得られました。

そのため、学費や家賃、水道光熱費、クレジットカードの支払いが遅れそうな場合、いつまでに支払えるのかの見通しを担当者に正直に伝えてみましょう。

FP監修者プロフィール

人物 内山 貴博氏 ファイナンシャル・プランナー(CFP®)
氏名 内山 貴博
職業 ファイナンシャル・プランナー
保有資格 ファイナンシャル・プランナー(CFP®)
1級FP技能士
経営修士課程修了(MBA)
九州共立大学経済学部非常勤講師
プロフィール 証券会社の本社部門に勤務した後、2006年に独立する。FP相談業務を中心に、セミナーや金融機関への研修、FP・証券外務員の資格対策講座などを担当。 経営者向けのFP業務や、日本での生活やお金のことに疑問を抱える外国人に向け、FPコンサルティング(英語)を開始するなど、ファイナンシャル・プランナーとしてできることを模索しながら挑戦を続ける。

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