ろうきんには「マイプラン」というカードローンがあり、生活に必要なお金を借りられます。
全国には13のろうきんがあり、「在住しているエリア」や「お勤め先」によって利用できるろうきんは異なります。そのため、ろうきんのカードローンでお金を借りる場合には、自身が利用可能なろうきんを確認したうえで、条件や手順を確認するようにしましょう。
全国のろうきんを紹介するとともに、ろうきんでの借入条件と申込手順、お金を借りた後の返し方も解説していくので参考にしてみてください。
ろうきん(労働金庫)では生活に必要なお金を借りられる
ろうきん(労働金庫)とは、「一般社団法人全国労働金庫協会」の略称であり、労働組合や消費生活協同組合、その他労働者の団体が会員となって運営されている機関です。
銀行と同様に預金をしたり、お金を貸したりする業務を行なっていますが、「労働金庫法 」にもとづいて非営利で運営され、公的要素をもっているのが特徴といえるでしょう。
ろうきんからお金を借りる手段としては、住宅ローンや自動車ローンなど目的別ローンにくわえて、カードローンでお金を借りる方法があります。
ろうきんのカードローンでは、生活費やショッピング・旅行、冠婚葬祭など、生活に必要なお金を借りられます。「生活費にあてるお金を借りたい」という人は、ろうきんのカードローンを検討してもよいでしょう。
ろうきんの会員は3種類に分けられる
ろうきんは3種類の会員によって構成されており、会員の種類によってカードローンの金利や限度額が異なります。ろうきんのカードローンの利用を検討している人は、自身がどの会員の種類に当てはまるのかを事前に確認しておきましょう。
会員の種類 | 説明 |
---|---|
団体会員の構成員 | 勤め先に労働組合がある方。団体会員とは、ろうきんに出資している労働組合などの団体のことを指しており、「団体会員の構成員」とは、主に労働組合員のことを言います。 |
生協の組合員およびその家族 | 各ろうきんに出資・加入している生活協同組合の組合員および同一生計の家族 |
一般の勤労者 | 各ろうきんの営業地域内に住んでいる、もしくは勤めている方で、労働組合員などの組合員・生協会員の組合に該当しない |
自身の勤め先が団体会員にあてはまるかわからない場合、会社またはろうきんに問い合わせれば確認可能です。
家族が生協の組合員である場合は、家族にその旨を確認しておきましょう。自身が生協の組合員でなくても、「生協の組合員およびその家族」に該当していれば、ろうきんの会員であると認められるからです。
また、勤め先に労働組合がなく、自身含む家族が生協の組合員ではない場合は、所定の手続きを行なうことで「一般の勤労者」として会員になれます。
たとえば中央ろうきんの場合、「中央ろうきん友の会」に加入するか、最低出資金1,000円を支払って個人会員になるなどの手続きを踏むことで、一般の勤労者となってろうきんを利用できるしくみです。
「在住しているエリア」「お勤め先」によって利用できるろうきんが違う
全国には13のろうきんがあり、「在住しているエリア」または「お勤め先」によって、利用できるろうきんが異なります。
全国に13あるろうきん、それぞれのエリアは下記の通りです。
各ろうきん | 利用できる居住地・勤務先 |
---|---|
北海道ろうきん | 北海道 |
東北ろうきん | 青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県 |
中央ろうきん | 茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県 |
新潟ろうきん | 新潟県 |
長野ろうきん | 長野県 |
静岡ろうきん | 静岡県 |
北陸ろうきん | 富山県・石川県・福井県 |
東海ろうきん | 愛知県・岐阜県・三重県 |
近畿ろうきん | 滋賀県・奈良県・京都府・大阪府・和歌山県・兵庫県 |
中国ろうきん | 鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県 |
四国ろうきん | 徳島県・香川県・愛媛県・高知県 |
九州ろうきん | 福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県 |
沖縄ろうきん | 沖縄県 |
ろうきんのカードローンを利用したい場合、自身の「在住しているエリア」や「お勤め先」で取引可能なろうきんを把握しておく必要があります。
利用するろうきんによって申し込みをする場所が異なるため、まずは自身が利用できるろうきんを確認したうえで、借入条件や申込手順などをみるとよいでしょう。
各ろうきんでは会員の種類によって金利と限度額が異なる
各ろうきんでは、会員の種類によって金利や限度額が異なる場合があります。
各ろうきんのカードローンで会員ごとに設定されている金利と限度額は下記の通りです。自身が利用できるろうきんの欄から金利と限度額を確認してみてください。
会員の種類 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
団体会員の構成員 |
30歳未満の方 年3.8%〜年6.0% 30歳以上の方 年6.8%〜年9.0% |
スマホ・パソコンからの申込 30万円〜100万円 来店での申込 30万円〜300万円 |
生協会員の組合員 |
30歳未満の方 年6.98%〜年9.0% 30歳以上の方 年3.98%〜年6.0% |
|
一般勤労者 | 年3.98%〜年9.0% |
会員の種類 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
団体会員の構成員 | 年6.0% |
500万円 ※300万円超の限度額が設定できるのは「勤続年数5年以上」または「年収500万円以上」の方のみ |
生協会員の組合員 | 年6.18% | 300万円 |
一般勤労者 | 年6.40% | 300万円 |
会員の種類 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
団体会員の構成員 | 年7.075% | 500万円 |
生協会員の組合員 | 年7.255% | 100万円 |
一般勤労者 | 年8.475% | 100万円 |
会員の種類 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
団体会員の構成員 | 年7.375% | 300万円 |
生協会員の組合員 | 年7.555% | |
一般勤労者 | 年7.775% |
会員の種類 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
団体会員の構成員 | 年4.70% |
500万円 ※300万円超の限度額が設定できるのは「勤続年数5年以上」または「年収500万円以上」の方のみ |
生協会員の組合員 | 年5.10% | 300万円 |
一般勤労者 | 年5.10% | 300万円 |
会員の種類 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
団体会員の構成員 | 3.275年%〜8.275年% |
500万円 ※300万円超の限度額が設定できるのは「勤続年数5年以上」または「年収500万円以上」の方のみ |
生協会員の組合員 | 年4.275%〜年9.275年% | 300万円 |
一般勤労者 | 年4.275%〜年9.275年% | 300万円 |
会員の種類 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
団体会員の構成員 | 年4.80%〜年9.80% | 300万円 |
生協会員の組合員 | 年4.98%〜年6.98% | 100万円 |
一般勤労者 | 年5.20%〜年10.20% | 100万円 |
会員の種類 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
団体会員の構成員 | 年3.90%〜年8.150% |
スマホ・パソコンからの申込 10万円〜100万円 来店での申込 10万円〜500万円 ※300万円超の限度額が設定できるのは「勤続年数5年以上」または「年収500万円以上」の団体会員の構成員のみ |
生協会員の組合員 | 年3.90%〜年8.150% | |
一般勤労者 | 年5.550%〜年8.550% |
会員の種類 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
団体会員の構成員 | 年6.000% |
30万、50万、100万円のいずれか ※団体会員の構成員の場合、利用限度額が所属労働組合・雇用形態によって異なる場合があります |
生協会員の組合員 | 年6.900% | |
一般勤労者 | 年7.900% |
※上記の金利・限度額は「Web完結型マイプラン」を利用した場合です
※団体会員の構成員のみ「スマートチョイス」という商品を利用可能で、金利は年3.900%〜年5.500%、利用限度額は500万円です
会員の種類 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
団体会員の構成員 | 年5.375%〜年8.875% |
500万円 ※300万円超の限度額が設定できるのは「勤続年数5年以上」または「年収500万円以上」の団体会員の構成員のみ |
生協会員の組合員 | 年5.775%〜年9.275% | 300万円 |
一般勤労者 | 年10.075% | 300万円 |
会員の種類 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
団体会員の構成員 | 年5.425%〜年7.725% | 300万円 |
生協会員の組合員 | 年6.025%〜年8.325% | 300万円 |
一般勤労者 | 年6.025%〜年8.325% | 300万円 |
会員の種類 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
団体会員の構成員 | 年9.00% |
500万円 ※所属する会員等により異なる場合があります |
生協会員の組合員 | 年11.00% | 100万円 |
一般勤労者 | 年11.00% | 100万円 |
会員の種類 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
団体会員の構成員 | 年9.4% |
500万円 ※300万円を超える限度額については一定の条件あり |
生協会員の組合員 | 年9.8% | |
一般勤労者 | 年9.8% |
それぞれのろうきんによって、会員ごとに金利や限度額が設定されています。
また、ろうきんによっては、カードローンを複数提供していることがあります。複数のカードローンがある場合、カードローンによって申込方法や利用できる会員の種類が異なるため、自身が利用できる商品かどうかもあわせて公式サイトで確認しておきましょう。
ろうきんのカードローンの借入条件
ろうきんのカードローンでお金を借りるには、各ろうきんで定められている借入条件を満たしている必要があります。
実際に各ろうきんのカードローンの借入条件をみると、すべてのろうきんが同じ条件を設定しているわけではなく詳細は異なります。
そのため、今回は各ろうきんに共通する事項を中心に解説していきます。どのような条件を満たしている必要があるのか目を通しておき、最終的には自身が利用できるろうきんの公式サイトを確認するようにしましょう。
団体会員の構成員またはろうきんの営業エリアに勤務・在住している
ろうきんのカードローンへ申し込むには、利用予定のろうきんの団体会員であるか営業エリアに勤務・在住していることが条件となっています。
たとえば、中央ろうきんのカードローンの利用を検討している場合、中央ろうきんの団体会員の構成員または営業エリアである茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県に在住または勤務している人でなければ申し込めません。
そのため、自身が在住・勤務している地域が、利用を検討しているろうきんの営業エリアに含まれているか、今一度確認しておくとよいでしょう。
安定継続した収入が150万円以上ある
安定継続した年収(前年度の税込年収)が150万円以上ないと、ろうきんのカードローンには申し込めません。
各ろうきんの公式サイトを調査したところ、いずれのカードローンでも150万円以上という年収の基準が共通しており、「安定継続した年収」「安定した収入」という文言が商品概要説明書などには記載されています。
しかし、「安定継続した年収」が具体的にどのような年収を指すのかは公式サイトに記載されていません。
そこで、安定と継続という言葉を広辞苑(第六版)で調べてみると、安定は「物事が落ち着いていて、激しい変化のないこと」、継続は「前の状態・活動がつづくこと」という意味があることがわかりました。
以上のことから、「安定継続した年収」とは「激しい変化のない一定の収入を保ち、続いていること」であると推測できます。
そのため、前年度の年収が150万円以上あったとしても、毎月の収入に差があったり、収入のない月があると、「安定継続した年収」とは認められないと考えられます。
同一の勤務先で1年以上勤務している
ろうきんのカードローンでは、同一の勤務先で1年以上勤務していることが借入条件のひとつとなっています。
勤務先とは現在の勤務先を指すため、言い換えれば、現在の勤務先での勤続年数が1年未満である場合はろうきんのカードローンに申し込めません。
また、自営業者等で給与所得以外の方法で収入を得ている人は、原則として3年以上の勤続年数が必要になります。
転職したばかりという人や勤続年数が1年未満の人はろうきんのカードローンを利用できないため、ろうきんのカードローン以外の方法でお金を工面することを検討する必要があります。
ろうきんの普通預金口座を開設する必要がある
ろうきんのカードローンでお金を借りる場合、各ろうきんの普通預金口座を開設する必要があります。すでに普通預金口座を持っている人は、新規で開設する必要はありません。
なお、申込時点で普通預金口座を開設していなくても、契約時までに開設を済ませておけば、カードローンで借入できます。
ただし、契約時までに口座を開設しないと借入までに時間がかかる可能性があるため、カードローンへの申込を決めた人は、事前に口座を開設しておくと余計な時間をかけずに済むでしょう。
口座の開設は、ろうきんに営業店に来店して行なえます。ただし、ろうきんによってはアプリで口座を開設できる場合もあるため、詳しくは公式サイトを確認してみてください。
ろうきんのカードローンの申込手順
ろうきんのカードローンで申し込んでからお金を借りるまでには、数週間程度かかる場合があります。実際に、中央ろうきんに電話調査したところ「審査状況によっても異なるが、申し込みから借入まで3週間以上かかる場合もある」との回答を得ました。
前提として、ろうきんのカードローンは「申し込めばお金を借りられる」わけではありません。申し込みや書類提出など所定の手続きを済ませ、審査に通る必要があります。
ろうきんのカードローンでお金を借りるまでの大まかな手順は下記の通りです。
- 申し込み
- 書類提出
- 審査(信用情報の確認や在籍確認)
- 借入
ろうきんへの申し込みを検討している人は、どのような手順でお金を借りられるのかを確認の上、必要な準備を済ませておくようにしましょう。
申し込み
ろうきんのカードローンへの申し込みは、インターネットまたは来店で申し込めます。
まず、インターネット申込の方法は下記の通りです。
- 利用するろうきんの公式サイトにアクセスし、ローン商品の一覧からカードローンを選択
- インターネットから申し込む方法を選択
※ろうきんによっては「仮審査申込」「事前審査申込」と表記されている場合があります
ろうきんのカードローンへインターネットから申し込む場合、最初に事前審査を行なう目的で、「仮審査申込」と記載している場合があります。仮審査の申込フォームがある場合は、必要事項を記入したうえで、仮審査の結果を待つようにしましょう。
つぎに、ろうきんのカードローンを来店申込する方法は下記の通りです。
- 利用するろうきんの公式サイトにアクセスする
- 「ローンのご相談・お問い合わせ」から近くの店舗に電話して来店予約する
※ろうきんによってはカードローンのページから来店予約できる場合があります
来店申込する場合、お近くのろうきんローンセンターに来店予約をする必要があります。ただし電話で来店予約をする場合、店舗の営業時間内でないと電話がつながりません。
ろうきんによってはインターネットから来店予約できる場合もあるので、営業時間外に予約をとりたい人は、カードローンのページや「ローンのご相談・問い合わせ」などのページを確認するとよいでしょう。
書類提出
申込後には、ろうきんごとに定められたタイミング・方法によって、指定された書類を提出する必要があります。
提出を求められる書類の種類は、申込者の状況やろうきんによっても異なります。今回は各ろうきんの公式サイトを調査し、提出を求められる可能性がある書類をまとめました。
必要書類の種類 | 具体例 |
---|---|
本人確認できる書類 | 運転免許証やパスポートなど |
年収を確認できる書類 | 前年の源泉徴収票や納税証明書など |
勤続年数を確認できる書類 | 健康保険証や勤務先紹介記録など |
本人確認できる書類としては、運転免許証やパスポートなど、写真付きの書類が指定されている場合があります。可能であれば写真付きの本人確認書類を用意し、健康保険証のみ持っている場合などには書類提出時に担当者に相談するとよいでしょう。
ろうきんの公式サイトをみると、実際に申込方法の流れの項目や商品概要説明書などに書類の提出が必要な旨が記載されています。
借入条件に定められている勤続年数や年収を確認するためのものだと考えられるため、該当する書類は事前に準備しておきましょう。
信用情報
ろうきんのカードローンでは所定の審査が行なわれ、返済能力の調査のために、 申込者の信用情報を照会できるしくみになっています。返済能力とは、借りたお金を完済できる能力のことです。
信用情報とはローンやクレジットカードなどの取引履歴のことです。ローンやクレジットカードだけでなく、携帯電話本体の分割払いや奨学金の返済なども信用情報に履歴が残されます。
信用情報は個人信用情報機関によって管理されており、ろうきんは下記の個人信用情報機関に加盟し、登録されている信用情報を照会します。
- シー・アイ・シー(CIC)
- 日本信用情報機構(JICC)
- 全国銀行個人信用情報センター(KSC)
ろうきんでは「信用情報が審査にどのような影響を与えるか」を公表していません。とはいえ、信用情報の照会は返済能力を判断するために行なわれているため、延滞などの履歴が残っていれば審査に影響を与える場合があります。
ろうきんのカードローンの審査を受けるときには、登録されている信用情報によって審査に影響を与えることもあると考えておきましょう。
在籍確認
ろうきんのカードローンでは、在籍確認が行なわれます。在籍確認とは、申込者が勤務先で実際に働いているかどうかを確認する審査工程のひとつです。
ろうきんでは、電話で在籍確認を行ないます。
たとえば、中央ろうきんの仮審査申込のページには、実際に下記のような記載があります。
「お申込みの確認」のため、ご自宅またはお勤め先に連絡させていただくことがあります。予めご了承ください。
引用元:中央ろうきん公式サイト「マイプラン仮審査申込(新規・極度額増額)|ローン簡易・仮審査申込|中央労働金庫 」
中央ろうきんの場合、申込後の仮審査時に在籍確認が行なわれます。ろうきんによって在籍確認のタイミングが異なる可能性はありますが、申込後は、ろうきんから勤務先に電話がかかってくる場合があると覚えておきましょう。
借入
ろうきんのカードローンでは、契約完了後、下記の方法で借入できます。
借入方法 | 具体的な方法 |
---|---|
ローンカード※を利用して借入 | ローンカードを使って、全国のろうきんやセブン銀行・ゆうちょ銀行・MICSに加盟する銀行のATMから借入 |
ろうきんダイレクトから借入 | ろうきんインターネットバンキンング等の「ろうきんダイレクト」にログイン後、カードローン口座から各ろうきんの普通預金口座に振り込みによる借入 |
※ローンカードとはATMなどから借入する際に用いる専用のカードのこと
ローンカードで借入するには、申告した自宅住所宛に郵送されるローンカードを受け取る必要があります。一例として、中央ろうきんにローンカードの受け取りにかかる時間を電話調査したところ「契約完了後、1〜2週間程度かかる場合もある」との回答を得ました。
ろうきんダイレクトから借入するには、ろうきんダイレクトの新規申込する必要があります。ろうきんの普通預金口座の通帳が発行されていれば、インターネットからろうきんダイレクトに申し込めます。申込後、1〜2週間程度で契約者カードが発行され、利用できるしくみです。
ろうきんのカードローンでお金を借りた後の返し方
ろうきんのカードローンでお金を借りた後には、毎月所定の金額を返済していく必要があります。毎月の返済は、自身が利用したろうきんの普通預金口座から、所定の返済額が自動的に引き落とされる方法で実施されます。
毎月返済する金額は、利用限度額によってろうきん側から指定されます。とはいえ、指定されるのは「毎月返さなければいけない最小の金額」になるため、その最小の金額以上であれば任意で毎月の返済額を変更できます。
毎月の返済額を増やせば増やすほど、借金をはやく完済できます。ただし、無理に返済額を増やせば、生活費が不足するなど、生活に支障が出るかもしれません。
そのため、返済額を増やす際は、無理のない範囲内で金額を設定するようにしましょう。
お金を借りた後の返済シミュレーション
実際にろうきんで返済をしていくにあたって、「最終的な返済額はどのくらいになるんだろう」と気になる人もいるでしょう。
毎月の返済額には、実際に借りたお金に対する返済分だけでなく、利息の返済分も含まれます。利息は、借入額・金利・借入日数によって決まり、日割りで発生します。
利用者が金利を自由に設定することはできませんが、借入額や借入日数は利用者側でコントロールできるため、利息を抑えたい人は借入や返済の仕方を工夫するとよいでしょう。
たとえば、借入額が違う場合、最終的に支払う利息額には下記のような違いが生じます。
借入額 | 毎月の返済額 | 最終的に支払う利息額 |
---|---|---|
20万円 | 9,088円 | 18,112円 |
40万円 | 18,177円 | 36,248円 |
60万円 | 27,266円 | 54,384円 |
それぞれの借入額を同じ金利・借入日数で返済しようとする場合、借入額が多くなるほど毎月の返済額や支払う利息の総額の負担が大きくなります。
必要以上のお金を借りると返済の負担が大きくなるため、ろうきんのカードローンでお金を借りる際には必要最低限の金額を借りるとよいでしょう。
FP監修者プロフィール
人物 | ![]() |
---|---|
氏名 | 内山 貴博 |
職業 | ファイナンシャル・プランナー |
保有資格 | ファイナンシャル・プランナー(CFP®) 1級FP技能士 経営修士課程修了(MBA) 九州共立大学経済学部非常勤講師 |
プロフィール | 証券会社の本社部門に勤務した後、2006年に独立する。FP相談業務を中心に、セミナーや金融機関への研修、FP・証券外務員の資格対策講座などを担当。 経営者向けのFP業務や、日本での生活やお金のことに疑問を抱える外国人に向け、FPコンサルティング(英語)を開始するなど、ファイナンシャル・プランナーとしてできることを模索しながら挑戦を続ける。 |