クラウドローンの特徴は?審査の流れや評判について解説

更新日:2024/03/20

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クラウドローンとは、貸し手である金融機関と借り手である申込者をオンライン上で結びつけるマッチングサービスです。個人情報を含まない質問に回答し登録しておくと、銀行などの金融機関から直接ローンの提案が届きます。

とはいえ、クラウドローンは今までにないサービスであるため、「クラウドローンとは何か?」「クラウドローンではどのようなことができるのか?」と感じる人もいるのではないでしょうか。

クラウドローンの特徴や審査の流れ、評判について解説していくので、クラウドローン利用時の疑問を解消する手助けとして参考にしてみてください。

クラウドローンの特徴

クラウドローンでは年収や希望条件を登録すると、クラウドローンが業務提携している金融機関から直接ローンに関する提案を受けられます。

クラウドローンに登録してローンの提案を受けるまでの流れは下記の通りです。

【クラウドローンの特徴】

  • 金融機関に申し込む前に借入の事前審査が行われる
  • 信用情報に履歴を残さずにローン商品を比較できる

クラウドローンの利用を検討している人は、2つの特徴について次で解説するので確認してみてください。

金融機関に申し込む前に借入の事前審査が行われる

クラウドローンに登録後、570以上の金融機関と業務提携している「株式会社オリエントコーポレーション」が事前審査を行います。
そして、事前審査に通過した人のみ、金融機関からローンの提案を受けることができます。

本来、ローンを申し込んだ後に各銀行で行われる審査を事前に一括で行うことで、申し込み前に借入可能か判断できます。
※最終的に借入できるかは申し込み後の審査で判断されるので事前審査に通過しても否決になる可能性はあります。

事前審査が導入されている理由は、ローン申込後にも行われる審査の通過率を上げるためと言えます。

実際に、クラウドローン公式サイトには下記の記載があります。

クラウドローンに登録された希望条件は、融資担当者が直接その情報を見ています。その上で、希望に沿ったプランの提案をオンライン上で直接受領することができるため、高い確率で融資成立が成功します。

引用元:クラウドローン公式サイト「クラウドローン – お金を借りたい個人と低金利の銀行ローンを最適マッチング」

では、事前審査では何が行われているのでしょうか。
事前審査で行われていることについて次項で解説します。

事前審査では返済能力を調査している

事前審査では、クラウドローンに登録された情報をもとに、貸付しても問題ないか申込者の返済能力を調査していると考えられます。

本来、審査というのは金融機関に申し込んだ後、各金融機関が保証会社を通じて行っています。
その際に、保証会社が申込者の返済能力を調査しています。
実際に、クラウドローンの業務提携先の北海道銀行や横浜銀行の公式サイトには、「保証会社が返済能力を調査するために申込者の情報を利用する」といった内容が記載されています。

そのため、株式会社オリエントコーポレーションによる事前審査でも、申込者の返済能力を調査していると推測できます。

信用情報に履歴を残さずにローン商品を比較できる

本来、金融機関にローンの申し込みをすると信用情報に申込履歴が残ります。
信用情報とは金融などの信用取引における利用情報のことで、本人識別情報や契約内容、返済・支払状況、申込履歴などが記録されています。

通常、条件を比較しようとして短期間に複数社に申し込むと、多重債務を疑われる状態になってしまいます。
金融機関の審査担当者に多重債務を疑われると、ローンの審査に通過しにくくなる可能性があります。

各金融機関は多重債務者だと判断する具体的な借入件数を公表しているわけではありません。
しかし、日本信用情報機構の「信用情報提供業務に関する統計(2019)」を見ると、貸金業者の平均利用件数は1人あたり1.5件となっています。
そのため、平均利用件数を超える2件以上のローン商品へ申し込みをした人は、多重債務に陥るリスクを疑われる可能性があると考えられます。

しかし、クラウドローンなら直接金融機関からローンの提案を受けるので、申し込みをする前に複数のローン商品を比較することが可能です。

クラウドローンで提案を受けられるローン商品

クラウドローンで提案を受けられるローンは下記の5つです。

種類 内容 使用例
自動車ローン 自動車の購入資金 自動車
教育ローン 学費や通信教育費 留学、予備校、資格の専門学校
カードローン・フリーローン 生活資金 食費、家電購入費
おまとめローン 複数からの借入を1つのローンにまとめて
返済先を1本にするローン
医療ローン 医療費(保険適用外の医療も対象) 美容整形、人間ドック、高度先進医療

自動車ローン(マイカーローン)

自動車ローンは、自動車の購入資金などに利用できる商品です。自動車ローンの資金使途の例は下記の通りです。

【自動車ローンの資金使途の例】

  • 自家用車の購入資金
  • バイクの購入資金
  • 車検やメンテナンスの資金
  • 運転免許の取得資金
  • 自動車の付属品の購入資金

銀行の自動車ローンでは、自動車の購入資金だけでなく車検の資金やバイクの購入資金としても利用できます。

クラウドローンで提案される自動車ローンの例

クラウドローンで提案される自動車ローンの例は、下記の通りです。

銀行(商品名) 金利 限度額
富山第一銀行
(オートローン)
年1.4%~2.0% 500万円
伊予銀行
(いよぎんマイカーローン)
年2.5%~3.4% 1,000万円
北日本銀行
(マイカーローンASUMO)
年1.9%~3.7% 1,000万円
中国銀行
(ちゅうぎんマイカーローン)
年1.5%~4.0% 1,000万円

申込者の返済能力によって、提案されるローン商品は異なります。そのため、上記はあくまで一例程度に留めておきましょう。

教育ローン

教育ローンは、教育資金全般に利用できる商品です。教育ローンの資金使途の例は下記の通りです。

【教育資金の資金使途の例】

  • 子供の入学金や授業料
  • 教科書などの教材購入資金
  • 通学に必要な交通費
  • 通信教育の受講費

銀行の教育ローンは、入学金や通信教育の受講費などに必要な資金を借りられるローンです。教育ローンによっては在学のために必要となるアパートの家賃や、通学定期の購入資金などにも資金を利用できます。

また、資格を取るための専門学校の学費なども教育ローンの対象であり、学生だけでなく社会人でも利用が可能です。

クラウドローンで提案される教育ローンの例

クラウドローンで提案される教育ローンの例は下記の通りです。

金利(商品名) 金利 限度額
富山第一銀行
(教育ローン一括借入型)
年2.0% 1,000万円
伊予銀行
(いよぎん教育ローン)
年2.4%~2.9% 1,000万円
三重銀行
(みえぎん教育ローン)
年2.5%~3.5% 1,000万円
北日本銀行
(教育ローンASUMO)
年2.8%~3.7% 500万円

クラウドローンで提案される教育ローンは、申込者の返済能力によって異なります。そのため、上記のローン以外の商品を提案される可能性があると把握しておきましょう。

カードローン・フリーローン

カードローンやフリーローンは、幅広い用途に利用できる商品で、資金使途の例は下記の通りです。

【資金使途の例】

  • 食費や家賃などの生活資金
  • 航空券や旅行の準備などの資金
  • 家具の購入資金
  • 高価なアクセサリーの購入資金

借入したお金は、食費や家賃などの生活資金などの他に、旅費や家具の購入を目的に資金を使うことができます。

クラウドローンで提案されるカードローンとフリーローンの例

クラウドローンで提案されるカードローンとフリーローンの例は、下記の通りです。

銀行(商品名) 金利 限度額
伊予銀行
(新スピードカードローン)
年2.0%~14.5% 1,000万円
三重銀行
(みえぎんカードローン)
年4.5%~14.3% 500万円
富山第一銀行
(ファーストバンク)
年2.8%~13.8% 1,000万円
銀行(商品名) 金利 限度額
伊予銀行
(いよぎんフリーローン)
年4.975%~10.975% 500万円
常陽銀行
(常陽フリーローン)
年4.075%~11.95% 500万円
富山第一銀行
(スーパーローン)
年3.8%~13.8% 1,000万円

資金使途が幅広いですが、目的別のローンと比較すると上限金利が高く設定されている傾向があります。

適用される金利は審査によって決まるので申込前に知ることはできませんが、どのような利用者でも上限金利が適用される可能性はあります。カードローンやフリーローンの利用を検討している人は、申込前に上限金利を基準に返済計画を立てておくのも手でしょう。

おまとめローン

おまとめローンは、複数の金融機関からの借入を1社にまとめる商品です。新しい金融機関1社から融資を受けて、そのお金で他社からの借入を完済することで、借入先を1社にまとめることができます。

おまとめローンを利用することで、返済先や返済日を1つにまとめることができるので、返済管理が行いやすくなります。

また、現在の借入先の金利よりも低い金利で借入ができれば、毎月の返済額や利息の総額が低くなり返済負担を抑えることも可能です。

クラウドローンで提案されるおまとめローンの例

クラウドローンで提案されるおまとめローンの例は下記の通りです。

銀行(商品名) 金利 限度額
北海道銀行
(ベストフリーローン)
年3.8%~年14.0% 300万円
名古屋銀行
(ざ・フリー)
年3.5%~年13.5% 1,000万円
みなと銀行
(みなとフリーローン)
年3.6%~年14.9% 1,000万円
西日本シティ銀行
(NCB おまとめローン無担保型)
年4.5%~年15.0% 500万円

銀行によっては、おまとめ専用のローンを用意しておらず、フリーローンでおまとめを行う場合があります。

そのため、資金使途が「おまとめ」の場合でも、フリーローンが提案される可能性があることを覚えておきましょう。

医療ローン

医療ローンは、治療費や入院費用で利用できる商品です。医療ローンの資金使途の例は下記の通りです。

【医療ローンの資金使途の例】

  • ・美容整形
  • 人間ドックの資金
  • 高度先進医療費
  • インプラント
  • 歯科矯正

保険適用の医療費だけではなく、美容整形や歯科矯正などの保険適用外の医療費でも利用できます。

クラウドローンで提案される医療ローンの例

クラウドローンで提案される医療ローンの例は下記の通りです。

銀行(商品名) 金利 限度額
中国銀行
(ちゅうぎん医療向けローン)
年2.875% 500万円
名古屋銀行
(先進医療費ローン)
年2.9% 1,000万円
横浜銀行
(ライフサポートローン多目的ローン)
年3.7%~年4.7% 500万円

中国銀行のように医療専用ローンを取り扱っている銀行もあれば、横浜銀行のように多目的ローンで医療費に対応している銀行もあります。

そのため、資金使途が「医療」の場合でも、多目的ローンが提案される可能性があることを覚えておきましょう。

クラウドローンを利用して融資を受ける流れ

クラウドローンを利用して銀行や消費者金融などから提案された融資を受ける流れは下記の通りです。

  • 15項目の質問に回答する
  • クラウドローンに会員登録する
  • オリコが事前審査を行う
  • ローンの提案を受ける
  • 自分が選んだローンに申し込みする
  • 審査に通過して融資を受ける

クラウドローンに会員登録をしただけでは、銀行や消費者金融などから融資は受けられません。実際にローン商品を利用して融資を受けるには、提案を受けたローン商品に申し込みして審査に通過する必要があります。

15項目の質問に回答してクラウドローンに会員登録する

クラウドローンを利用してローンの提案を受けたい人は、15項目の質問に回答してクラウドローンに会員登録する必要があります。質問の内容は下記の通りです。

【クラウドローンに会員登録する際の15項目の質問】
質問項目 回答項目の例
年齢 20代・30代・40代・50代・60代以上
住んでいる地域 47都道府県から1つ
配偶者の有無 あり・なし
同居人 1人暮らし・家族同居(既婚)など
住居形態 自己所有・家族所有など
年収 50万円~100万円・100万円~150万円など
職業 正社員・アルバイト・専業主婦など
勤続年数 半年未満・1年未満など
借入目的 生活資金・教育・医療など
希望額 10万円~20万円・20万円~30万円など
借入希望日 指定なし・急ぐ・1週間以内など
現在の借入件数
過去の滞納歴 5年以内に2カ月以上・1年以内に3回以上など
住宅ローン月々返済額または家賃
現在の借入金額

クラウドローンの会員登録を行う際に回答した内容は、ローンの提案を受ける際の参考にされます。
実際に、クラウドローン公式サイト「個人情報の取り扱いについて」では、「15個の質問に関する回答は、金融機関による与信判断のために提供する」といった内容が記載されているからです。

会員登録した情報が事実と異なっていると、金融機関から適切な融資の提案を受けられない可能性があるので、会員登録をするときには正確な情報を入力してください。

選択した金融機関の審査に通過して融資を受ける

クラウドローンに登録して保証会社オリコの事前審査に通過した人には、自分が登録した内容に基づいて、クラウドローンが業務提携している金融機関から融資の提案を受けられます。

2021年8月25日時点で、クラウドローンが業務提携している金融機関は下記の17行です。

【業務提携している金融機関】
金融機関 エリア
北海道銀行 北海道
北日本銀行 岩手県
横浜銀行 神奈川県
武蔵野銀行 埼玉県
名古屋銀行 愛知県
清水銀行 静岡県
スルガ銀行 静岡県
池田泉州銀行 大阪府
但馬銀行 兵庫県
みなと銀行 兵庫県
十六銀行 岐阜県
滋賀銀行 滋賀県
三十三銀行 三重県
伊予銀行 愛媛県
中国銀行 岡山県
富山第一銀行 富山県
西日本シティ銀行 福岡県

クラウドローンのサービスが開始した2020年1月時点では、提携銀行は6行だったので、今後も提携銀行の数は増えていくと予測できます。

クラウドローンは東京金優賞で3位を獲得

クラウドローンを運営するクラウドローン株式会社は、東京都が主催する2020年度の東京金融賞で3位を獲得しています。

東京金融賞とは?
東京都は2017年11月、東京が世界に冠たる国際金融都市として輝くために、目指すべき都市像、今後実施していくべき具体的施策等をまとめた「国際金融都市・東京」構想を発表しました。
その中の1つの施策として、都民のニーズ等の解決に資する画期的な金融商品・サービスの開発・提供を行う金融事業者等、及びESG投資の普及を実践する金融事業者等を表彰する「東京金融賞」を創設しました。

引用元:東京金融賞事務局公式サイト「TOKYO FINANCIAL AWARD 東京金融賞2021」

表彰式には東京都知事も参加し、クラウドローン株式会社が表彰されているので、今後も成長が期待されている企業と言えるでしょう。

FP監修者プロフィール

人物 阿久津 和宏氏、ファイナンシャル・プランニング技能士
氏名 阿久津 和宏
職業 ファイナンシャル・プランナー/行政書士
保有資格 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
トータルライフコンサルタント(生命保険協会認定)
DCマイスター(DCマイスター協会認定)
プライベートバンキングコーディネーター(日本証券アナリスト協会)
健康経営アドバイザー(東京商工会議所)
個人情報保護士(全日本情報学習振興協会)
プロフィール 国内の大手金融機関にでの勤務を経た後、ファイナンシャル・プランナーとして独立する。 独立系ファイナンシャル・プランナーとして、中小企業の経営者・会社員・OL向けにセミナーやカウンセリング活動を展開。そのほかに、学校の先生や店舗経営に携わる方向けのコミュニケーションセミナーも好評を得ている。セミナー開催回数:47回(2017年実績)