階段の手すりの上に毎晩、猫が見えています

これは、今も毎晩ずっと続いている怖い話です。

ある日、私は、捨て猫を拾いました。開店直後のスーパーの勝手口には、段ボールが沢山置かれていたのですが、私がたまたまその近くにあるトイレを利用した時に山積みの箱の中から、小さな「ミャー」という可愛いらしい鳴き声が聞こえてきたのです。近くの段ボールをいくつか覗いてみたところ、やはりいました。毛並みがボロボロの一匹の猫が寒さをしのいでいたようです。

なんとかしてあげなきゃという気持ちが働き、店員さんの了承を得て、自宅まで連れて帰りました。近くの動物病院で診てもらったらあまり状態がよくないと言われました。死なせないようにと、先生の指示に従って夢中でお世話をして、猫は一命を取り留めました。

私は交番にも動物指導センターにも迷い猫の届出を出していましたが、3ヶ月を過ぎても飼主が見つからなかったため、そのまま今も我が家の猫として一緒に暮らしています。

ところで、この子を拾ってからというもの、私は、毎日、動物指導センターのホームページで、この子を探している飼主さんがいないかどうか、逸走情報の欄をチェックしていました。それと同時にセンターで保護された猫の写真も確認する習慣がいつの間にかついてしまいました。このページに写真が掲載されている猫は、飼主に引き取られないまま一定期間を過ぎると、ガス室で殺処分されるという可哀想な子たちばかりです。ある日、とても可愛い茶トラのオス猫が掲載されて、「こんな可愛い子が殺されるなんて・・・」と、胸を痛めました。

センターでは、飼主以外の個人での猫の引き取りには応じていないとのことでした。そのため私には、この子をどうしてあげることも出来ませんでした。「せめて、写真だけでも残しておいてあげよう、見ず知らずの私がここでこうして気にかけてあげることで、ほんの少しでも供養できたら・・・」と思い、画像をスマートホンに保存しましたが、案の定、その子の飼主さんは見つからず、猫は殺処分されてしまったようでした。

こんなことを言ったら笑われるかも知れませんが、私はその子にトラ吉という名前を勝手につけていました。夫だけには、事情を全て話し、「トラ吉、殺されちゃったよ」と、伝えました。夫は、「大丈夫、トラ吉は、きっと逃げているよ」と、私を慰めてくれました。

その日以来、夜になると、我が家の階段の二階の手すりの上に猫のシルエットが浮かぶのです。電気をつけると消えてしまうけれど、夫にも「見える」と言われました。最初は驚きましたが、絶対にトラ吉だと思うので、私は、そこを通るたびに「トラ吉~」と、優しく声をかけるようにしています。

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