金縛りに合ったのでふと見ると

この体験は、私が18歳の冬、大学受験もいよいよ目前に迫って毎日勉強漬けの日々を送っていたときの話です。

私は、いつものように夜の12時頃まで勉強をし、ベッドにもぐりこみました。疲れていたのであっという間に寝てしまったのを覚えています。そして、どれくらい眠ったでしょうか、ふと目が覚めました。仰向けの状態です。あたりは真っ暗で、感覚的に丑三つ時だということが分かりました。部屋の中も窓の外もしんと静まり返っていました。
そこで、私はあることに気がつきました。体が全く動かないのです。横を向こうにも頭も動かすことができません。「あぁ、これが金縛りか」などと思っていましたが、実際にはそんなに冷静ではなく、「金縛り、どうしよう、どうしよう」と内心ものすごく焦り、完全に頭の中は恐怖に支配されていました。

これまで金縛りなんて経験したことがなかったのです。それでも、なんとか自分を落ち着けようとしました。金縛りは科学的に証明されている、体は眠ったままで脳だけ起きている状態だと自分に言い聞かせていました。しかし、結局そのときの金縛りは決して科学で解明されているようなものが原因ではないということがその直後に分かったのです。

私は金縛りに合っています。なので、体が動くはずがありません。それなのに、私の両手が上へと持ち上がっていったのです。ここで声を出そうとしましたが、もちろん声を出すことはできませんでした。両手が持ち上がっただけでも恐怖でパニックになっていたのに、もっと恐ろしいことが起こりました。両手が持ち上がったことで掛け布団が持ち上げられ、私の体と布団の間に30~40cmほどの隙間ができていました。何か視線を感じ、恐ろしい空気を感じたので目だけでなんとか自分の胸からお腹にかけての場所を見ました。その時に見た光景は、10年以上経った今でも忘れることができません。そこにあったものは、落ち武者のような頭で、髪はぼさぼさで顔には血がしたたっている男の人でした。ここでも叫ぼうにも叫ぶことができません。その状態がどれくらい続いたのか分かりませんが、決して長い時間ではなかったと思います。次の瞬間に自分の腕がぱたっともとに位置に落ちて戻りました。それと同時に体も動くし、声も出るようになったので、その瞬間に叫んでいました。それでも恐怖でベッドから出る勇気がありませんでした。

もうさっきの落ち武者はいません。変な空気も部屋から消えました。どうしてなのか、数分後に分かりました。私の父が残業で遅くなり、帰ってきたのです。母も起きてきて出迎えている声が聞こえました。
私は意を決して部屋を出て両親の元へいき、起こったことを話しました。18歳にして、その後1週間は両親の部屋で寝たことは恥ずかしくて誰にも言えませんが、本当に恐ろしい体験でした。

広告

関連記事

心霊スポットで有名なトンネルの中でみたものとは

これは、私が大学生の時の恐怖体験です。 当時入っていたサークルの親しい仲間と人でドライブに出かけま

記事を読む

誰もいない納骨堂で聞こえたおりんの音

10年前の怖かった体験です。 私の実家の墓所は関東の公園墓地で、いつでもきれいに整備されている

記事を読む

キッチンにいつも現れる女の人

この話は、私が高校生の時に体験した話です。 それは、昔の古い家で起こったことでした。現在の新し

記事を読む

襖が次々と開けられていく家

ちょうどいまから10年前、中古住宅を買い引っ越した時の話です。 その家は元々は老夫婦が住んでい

記事を読む

机の中にあった手掻と、夢の中に出てきた顔

もう、7年ほど前になる2月の冬の事です。 親戚の若い男の子が、20代の若さで自殺をしてしまいました

記事を読む

怖い話をしていると霊が寄ってくる

怪を至れば怪至ると言って、怖い話をしていると霊が寄ってくるのだそうです。百話語ると恐ろしいことがある

記事を読む

勝手に回るドアノブ

これは、私が大学生のときのことです。 当時私は、京都の某私立大学に通っており、京都市内の学生専用ア

記事を読む

交際相手と別れようとすると必ず起きる出来事

今からだいたい、一か月前の出来事になります。 2014年のできごとです。 付き合っている人がいる

記事を読む

川辺に着物の女性

私が小学生だったときの話です。放課後、友人たちと近所の公園でサッカーをしていました。夕方になり解散と

記事を読む

誰もいないビルで足音が聞こえた話

私はもともと霊感が強くなく、というか霊感はないと思っていました。 小さなころから心霊体験をしたとい

記事を読む

広告

事故死の老婆

これは、私の知人Tさんが10年ほど前に体験したお話です。 その日

丑の刻参り

忘れもしません、あれは中学2年の夏のことでした。 当時仲の良かっ

知人の妹が死んだ時間に首が外れてしまう

中学生の時の話です。小学生の頃からちょっとした霊感はありましたが、まさ

信州のお墓隣接したホテルでの出来事

もう20年前のお話しです。 当時働いていた会社で信州に新しく支店を作

ダムに身投げをした少女の霊

私が大学時代の話です。 時期は2000年ごろの夏だったと思います。

→もっと見る

広告

  • にほんブログ村 哲学・思想ブログ 心霊・怪談へ

PAGE TOP ↑