実家から呼び出しのポケットベルが鳴り公衆電話から連絡を取ろうとしたところ

20年くらい前の、まだ携帯電話が高額で誰も使っていない時代で、ポケットベルが最も新しい情報機器として売り出された時代の話です。
同僚と車で遠方へ仕事に行き高速道路を降りて国道に入った時に、ポケットベルの呼び出しが鳴りました。
車を国道の脇に止めて、道路沿いに平行しては並ぶ線路の脇に公衆の電話ボックスを見つけたので、急いで連絡を取ろうと公衆電話へ走りました。

我が家へ連絡するために、公衆電話の受話器を上げて、テレホンカードを入れプッシュボタンを押して、呼び出しコールが何回か鳴り、受話器がとられる音がしました。
「お母さん、なにかあった。」と聞くと、母の声ではなく優しい声の女性が「あなたのかけたところではありませんよ」と言われました。
慌てていたのでプッシュボタンを押し間違えたんだなと思い、「すみません。まちがえました。」といったん電話を切り、3・4回ゆっくりと家にかけなおしましたが通じないのです。

ところが、5回目のプッシュボタンを押し終えるまでに、また同じ女性の声で「この電話からはあなたのおうちにはかからないのですよ。」「ごめんなさいね」と言われました。
私は「今、私は家にかけたいのですが、どうしてもかからないのです。いったい私はどこにかけているのですか。」「何度かけてもかからない、なぜですか。」と尋ねてみました。
女性は優しい声で「ここはね、しこくなんですよ。かからないのでごめんなさい。」と答えました。

「そうですか、すみませんでした。」と私は四国と思い、電話が混線しているのだと連絡をあきらめました。その日は8月の暑い日でしたがボックスを出た瞬間に冷たい風がサーと吹いて顔が冷として、足元に顔を落とした時に、電話ボックスの横に小さな地蔵さんの祀られた社がありました。私は胸がドッキとしました。

すぐわかりました。「今話をした優しい女性の声はこの人だったんだ。」と思えました。
私は自然にしゃがんで地蔵さんに手を合わせていました。そのあと道路沿いに止めた車に走って帰りました。
車で待っていた同僚が、「なんでそんなに嬉しそうに話してたの」と聞きました。
私はとても困っていたよ、笑ってなんていなかったはずなのに。

電話ボックスでの話した内容を同僚に言うと、同僚は「しこく」は「死国、じゃないの。」と言いました。
私は車を発進し、少し進んだところの軽いカーブのある海水浴場の出入り口で起きたばかりの正面衝突事故に遭遇しました。
あの、電話ボックスへ寄らなかったら、私が事故に合っていのかしら。

広告

関連記事

大好きだったウサギの死

私が小学生の頃の話です。 これが私にとって唯一の心霊体験になります。 20年も昔の話のため、母か

記事を読む

武者絵本に宿るものとは

先日知人が目を赤くして会合にきたので、それを見てふとあの時のことを思い出したのです。私の学生時代のこ

記事を読む

遭難から救ってくれたのは、人ではない男性だった

私がまだ小学校高学年だった頃の夏休み、若い頃山登りが趣味だった父の発案で、両親、姉、私の家族四人で山

記事を読む

午前2時 天窓から射した謎の明かり

それは私が中学生の頃のことでした。 夜もう寝ていたのですが、何故かふと目が覚めました。 そして雨

記事を読む

過去世の出産死の記憶

出産は、とても苦しいものです。死ぬほど痛くて苦しいもの。それは、小さな頃からドラマなどを見て、理解し

記事を読む

2度出現した煙のようなものの正体

父は6年前に2度目の脳梗塞を起こし、要介護3の介護生活となり、3年間の介護生活をすごし3年前に85才

記事を読む

危険を暗示してくれた予知夢

これは私がまだ中学生の頃、危険を暗示してくれた予知夢を見たときに話です。 当時仲のよかった

記事を読む

亡くなった祖母がお別れに来た?

私の母方の祖母は、私が中学生の時に亡くなりました。 母は隣の県に実家があるにも関わらず、父の母親と

記事を読む

お別れの挨拶に来た愛犬の話

それは7年前突然の出来事でした。 朝起きるとその年で5歳になる愛犬が痙攣をして倒れていました。

記事を読む

亡くなった祖母が会いに来ていたようです

それは一昨年の9月のことです。 私の祖母は89歳で脳梗塞で倒れてから、後遺症で一人で歩いたりで

記事を読む

広告

事故死の老婆

これは、私の知人Tさんが10年ほど前に体験したお話です。 その日

丑の刻参り

忘れもしません、あれは中学2年の夏のことでした。 当時仲の良かっ

知人の妹が死んだ時間に首が外れてしまう

中学生の時の話です。小学生の頃からちょっとした霊感はありましたが、まさ

信州のお墓隣接したホテルでの出来事

もう20年前のお話しです。 当時働いていた会社で信州に新しく支店を作

ダムに身投げをした少女の霊

私が大学時代の話です。 時期は2000年ごろの夏だったと思います。

→もっと見る

広告

  • にほんブログ村 哲学・思想ブログ 心霊・怪談へ

PAGE TOP ↑