専業主婦がお金を借りる 収入なしでも申込できる?

更新日:2024/05/09

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全国銀行協会が2020年に公表した「銀行カードローンに関する消費者意識調査 」によると、銀行カードローン利用者のうち4.3%が専業主婦(主夫)でした。したがって、少数ながらも、実際にカードローンを利用している専業主婦は存在しています。

通常、カードローンでは申込者が「借金を完済できるかどうか」を審査します。専業主婦の場合は配偶者の収入などによって審査されることから、偶者への相談は不可欠です。

また、収入がない状態で毎月の返済をするのはむずかしいため、安易にお金を借りれば、家計が圧迫される可能性もあります。

そのため、カードローンを利用したい専業主婦は、カードローン利用時のリスクを踏まえ、配偶者に相談したうえで申し込みを検討するようにしましょう。

※解説する内容は、カードローンの利用を推奨するものではありません。カードローンを利用する場合は、利用前に契約内容を確認のうえ、無理のない返済計画を立てて使い過ぎや借り過ぎを防ぎましょう。

収入なしの専業主婦が借りれるカードローンは存在する

どのようなカードローンであっても、収入なしで返済能力が認められない人は審査に通りません。返済能力とは、借りたお金を完済できる能力のことです。

専業主婦は自身に収入がないことから、配偶者の収入状況などによって返済能力を判断されます。したがって、配偶者の返済能力を認められなければ、審査には通りません。

収入なしの専業主婦がカードローンに申し込む場合、返済能力の調査のために配偶者の収入証明書の提出を求められる場合もあります。また、借入後は毎月借金を返済していく必要がありますが、収入がない状態で毎月の返済をするのは困難であり、配偶者への相談は不可欠です。

そのため、収入を得ていない専業主婦がお金を借りる場合は、配偶者など家族に相談したうえで、計画を立てるようにしましょう。

パートで収入を得ている主婦なら選択肢が広がる

同じ主婦であっても、パートで収入を得ている主婦と自身が収入を得ていない専業主婦では、申し込める商品が異なります。

前提として、主婦と専業主婦は、それぞれ定義が異なります。家事や育児を主にしている部分は同じですが、パートなどと兼業している場合は主婦、家事や育児を専業にしている場合は専業主婦と呼ばれます。

広辞苑(第6版)で定義されている主婦と専業主婦の意味は下記の通りです。

【主婦と専業主婦の定義】
語句 意味
主婦 一家の主人の妻
専業主婦 職につかず、もっぱら家事にあたる主婦

参照元:広辞苑(第6版)「主婦 」「専業主婦

主婦の場合、パート先などから安定した収入を得ていれば、本人の返済能力が認められる可能性があります。その場合、銀行が提供するカードローンにも申し込めます。

たとえば、メガバンクのカードローンは、本人に安定した収入がない人には貸付を行ないませんが、パート収入であっても安定した収入と認められれば申込条件を満たせるためです。

メガバンクなどの銀行カードローンについては、「2021年版銀行カードローンの比較 」で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

専業主婦の申し込みを受け付けているカードローン

大手消費者金融5社やメガバンク3行は専業主婦の申し込みを受け付けていません。大手消費者金融やメガバンクは、「専業主婦の申し込みはできない」と公表していたり、「本人に収入があること」を申込条件としていたりします。

メガバンク以外の銀行カードローンで、専業主婦の申し込みを受け付けているカードローンの例は以下の通りです。

【専業主婦も申し込める銀行カードローンの例】
カードローン名 金利 審査時間
楽天銀行スーパーローン 年1.9%〜年14.5% 数日程度
PayPay銀行カードローン 年1.59%〜年18.0% 最短翌営業日
イオン銀行カードローン 年3.8%〜年13.8% ー(公式に記載なし)
新生銀行カードローン 年4.5%〜年14.8% ー(公式に記載なし)

※地方銀行は口座の有無や居住・勤務地域によって利用できない場合があるため、調査の対象から外しています。

専業主婦も申し込める銀行カードローンは、商品によって金利や審査時間が異なります。

共通しているのは「即日融資を受けられない」という点です。表中の5行だけでなく、メガバンクなどそのほかの銀行カードローンも即日融資は行なっていません。

以前は銀行カードローンも即日融資に対応していましたが、2018年より即日融資に対応しなくなりました。行カードローン利用者への過剰融資やみずほ銀行による暴力団関係者への融資が社会問題化し、金融庁から指摘を受けたからです。

そのため、銀行カードローンの審査回答は最短でも翌営業日、審査状況などによっては数日以上かかると覚えておきましょう。

楽天銀行スーパーローン

楽天銀行スーパーローンは、専業主婦の申し込みを受け付けています。

実際に、公式サイトのカードローン商品概要ページには下記のように記載されています。

【楽天銀行スーパーローンの申込条件の一部】

お勤めの方で毎月安定した定期収入のある方、または、専業主婦の方
引用元:楽天銀行公式サイト「カードローン商品概要

なお、楽天銀行スーパーローンの特徴は、下記の通りです。

【楽天銀行スーパーローンの特徴】
金利 年1.9%〜年14.5%
審査時間 数日程度
利用限度額 800万※専業主婦の場合は50万円まで
来店の有無 なし
口座開設の有無 なし

専業主婦の人が楽天銀行スーパーローンを利用する場合、利用限度額は50万円までです。

楽天銀行スーパーローンは、楽天銀行の口座を持っていなくても申し込めます。申し込みや書類の提出はスマホアプリから行なえるため、来店や郵送の必要はありません。

また、楽天銀行スーパーローンは、借入金額に応じて毎月の返済額が決まります。たとえば10万円以下の借入の場合、毎月の返済金額は2,000円です。

ただし、毎月の返済金額が少ないと返済が長引き、利息がかさむ可能性があります。そのため、毎月の返済に加えて、余裕のある月には追加で返済するなど、なるべく早く完済する見通しをもつようにしましょう。

PayPay銀行カードローン

PayPay銀行は、専業主婦の申し込みを受け付けています。実際に、公式サイトの「よくある質問」では業主婦も申し込めると回答されています。

【PayPay銀行カードローンのよくある質問】

【カードローン】専業主婦なのですが、申し込みはできますか。

配偶者に安定した収入があればお申し込みいただけます。
引用元:PayPay銀行公式サイト「よくある質問

なお、PayPay銀行カードローンの特徴は、下記の通りです。

【PayPay銀行カードローンの特徴】
金利 年1.59%〜年18.0%
審査時間 最短翌営業日
利用限度額 1,000万円
来店の有無 なし
口座開設の有無 あり

PayPay銀行カードローンにはじめて申し込む人は、初回借入日の翌日から30日間利息が0円になる無利息期間サービスを利用できます。借入したから30日以内に借金を完済すれば、利息0円での借入も可能です。

また、毎月の返済日を細かく設定できるため、自身の経済状況に合わせて返済を行なえるのもPayPay銀行カードローンの特徴といえるでしょう。

イオン銀行カードローン

イオン銀行カードローンは、専業主婦の申し込みを受け付けています。

実際に、公式サイトの申込条件には下記のように記載されています。

【イオン銀行カードローンの申込条件】

パート、アルバイト、自営業者、専業主婦(夫)の方もお申し込みいただけます。
引用元:イオン銀行公式サイト「商品概要

なお、イオン銀行カードローンの特徴は下記の通りです。

【イオン銀行カードローンの特徴】
金利 年3.8%〜年13.8%
審査時間 −(公式に記載なし)
利用限度額 800万円 ※専業主婦の場合は50万円まで
来店の有無 なし
口座開設の有無 なし

専業主婦がイオン銀行カードローンに申し込む場合、利用限度額は50万円までです。

イオン銀行カードローンは、イオン銀行の口座なしで申し込めます。そのため、口座を開設をする必要はありません。

また、申し込みから契約までWEB完結でき、来店や郵送の手間がかかりません。ただし、契約後はローンカードの受け取りのため、自宅に郵送物が送られるのて覚えておきましょう。

新生銀行カードローン

新生銀行カードローンは、専業主婦の申し込みを受け付けています。実際に新生銀行の公式サイトの「よくある質問」をみると、専業主婦も申し込めると回答されています。

【新生銀行公式サイトのよくある質問】

新生銀行スマートカードローン プラスは専業主婦(夫)でも申し込みできるか教えてください。

専業主婦(主夫)の方でもお申し込みいただけます。※ご契約には所定の審査がございます。お申し込みの前に、お借り入れが可能かどうかを事前に診断することが可能です
引用元:新生銀行公式サイト「よくある質問

なお、新生銀行カードローンの特徴は下記の通りです。

【新生銀行カードローンの特徴】
金利 年4.5%〜年14.8%
審査時間 −(公式に記載なし)
利用限度額 500万円
来店の有無 なし
口座開設の有無 なし

新生銀行カードローンは、新生銀行の口座がない人も申し込めます。そのため、新たに新生銀行の口座を開設する必要はありません。

また、申し込みから契約までWEB完結できるため、書類の郵送や来店はありません。必要書類の提出も、メールで提出できます。ただし、契約後は自宅にローンカードが郵送されます。書類の返送などは不要なので、受け取りだけ行なえるようにしておきましょう。

配偶者以外に知られてしまうケースとその対処法

カードローンの担当者は、必要に応じて、申込者の自宅や携帯電話に連絡 をしたり、自宅に郵送物を送ったりします。そのため、配偶者以外に同居する家族がいる場合や、知り合いと一緒のいる時に電話がかかってくると、配偶者以外の人にもカードローンの利用を知られてしまう可能性があります。

カードローンの利用を配偶者以外に知られるリスクを回避したい人は、具体的な事例を想定したうえで、対処法を覚えておくとよいでしょう。

具体的に、申し込みから借り入れまでには、下記のようなリスクがあると考えられます。

【配偶者以外に知られてしまうケースとその対処法】
配偶者以外の人に知られてしまうケースの例 対処法の例
申込内容や提出書類に不備があった場合に電話がかかってくる ・申込時に、申込内容や提出書類に誤りがないか確認する
・連絡先を携帯電話番号に指定しておく
本人確認のため自宅に電話がかかってくる カードローンの利用を担当者が本人以外に話すことはないので、「銀行からの用件があった」など冷静に対応する
契約後などに郵送物が自宅に送られてくる 事前に郵送物の有無やタイミングを担当者に確認しておき、在宅して郵送物を受け取れるようにしておく

カードローンの担当者から電話がかかってくるケースは、「申込内容や必要書類に不備があった場合」や「本人確認のため自宅に電話が必要な場合」などが考えられます。

また、契約時や契約後には、カードローンの発行元から書類やローンカードなどが郵送で送られてくる場合があります。配偶者以外の家族と同居している場合、他の人が郵送物を確認する可能性もゼロではありません。

ここからは、配偶者以外にカードローンの利用を知られるケースと対処法について、状況別に説明していきます。

申込内容や提出書類に不備があると電話がかかってくる

申込内容や提出した書類に間違いなどがあった場合、カードローンの担当者から申込時に申告した番号に電話がかかってきます。

担当者とのやり取りの内容だけでは、カードローンの利用がバレるとは限りません。ただし、近くに人がいる状態で電話による確認が長引けば、電話の内容を尋ねられる可能性も0ではないでしょう。

そのため、なるべくカードローンの担当者からの連絡を避けたいという人は、申込内容や書類の種類・点数に間違いがないか、事前に確認しておくようにしましょう。

在籍確認として自宅に電話がかかってくる

専業主婦がカードローンに申し込んだ場合、「在籍確認」として自宅や本人の携帯電話に電話がかかってくる場合があります。

在籍確認とは、申込者本人が勤務先に在籍しているか確認する審査工程のひとつです。 カードローンでは、申込者の勤務先に電話をかけて、在籍確認を行なう傾向があります。

ただし、専業主婦は勤務先がないため、自宅や携帯の番号に電話がかかってきます。自宅または携帯の番号にかかってきた電話に本人が出れば、在籍確認は完了です。

在籍確認の電話では、「カードローンを利用している」ことを申込者本人の同意なしに伝えることはありません。また、電話をかける際、担当者は個人名または銀行名などを名乗ります。

そのため、同居する家族などが電話に出たとしても、カードローンへの申し込みがすぐにバレるとは考えにくいと言えます。

しかし、担当者が個人名を名乗ったとしても「要件は何だったのか?」と尋ねられる可能性もゼロではないでしょう。もしも家族から電話の内容について聞かれた場合は、「銀行から用件があった」など冷静に対応するのもひとつの方法です。

配偶者の勤務先に在籍確認の電話がかかってくることはない

専業主婦がカードローンに申し込んだ場合、配偶者の勤務先に在籍確認の電話がかかってくることはありません。

配偶者の収入状況によって返済能力を判断されるとはいえ、カードローンの名義は申込者本人であるためです。

そのため、専業主婦がカードローンに申し込んでも、配偶者の勤務先にカードローンの担当者から在籍確認の電話がかかってくることはないと覚えておきましょう。

契約時の郵送物が自宅に送られてくる

カードローンの契約時には、ローンカードなどが同封された郵送物が自宅に送られてくる場合があります。そのため、配偶者以外の家族と同居している場合、郵送物がきっかけでカードローンの利用を知られる可能性があるのです。

ただし、カードローンによっては、封筒に銀行名のみ記載しているケースや本人のみ受け取り可能な形式で郵送されるため、郵送物だけでカードローンの利用が知られるとは限りません。

配偶者以外の家族にカードローンの利用を知られたくない人は、カードローンのフリーダイヤルに電話をして、郵送物の受取方法や封筒に記載されている差出人名などを確認しておくとよいでしょう。

また、郵送物を受け取る際は、できるかぎり在宅するようにして、自身が書類を受け取れるように準備しておくのも一つの方法です。

カードローンに申し込む場合は家族に相談する

専業主婦がカードローンを申し込む場合は、事前に家族へ相談しておきましょう。

カードローンは、借入後に毎月返済を行なう必要があります。収入のない状態で毎月の返済を行なうのはむずかしく、配偶者など家族の協力が求められるためです。

また、家族の経済状況などを把握せずに返済できる見込みのない金額を借りれば、家計を圧迫してしまう可能性もあるでしょう。

そのため、カードローンに申し込む場合は、家族に相談のうえ、必要最低限の金額のみを借りるなど、無理のない返済計画 を立てるようにしてください。

毎月の返済額を増やすと利息総額を抑えられる

カードローンでは、毎月の返済額を増やすことで、支払う利息総額を抑えられます。毎月の返済額を増やすとは、具体的に「毎月の返済に加えて随時返済を行なうこと」をいいます。

随時返済とは、毎月の返済とは別に、任意のタイミングで好きな金額を返済する方法のことです。

まず前提として、毎月の返済額には利息額が含まれています。そのため、返済額のすべてが借金の返済にあてられるわけではありません。たとえば、1万円を返済したとしても、借金の返済にあてられるのは1万円から利息を除いた金額になるしくみです。

一方、随時返済によって返したお金は、すべて借金の返済にあてられます。そのため、毎月の返済にくわえて随時返済を行なうと、毎月の返済のみの場合よりもはやく借金を返済できるのです。

なお、カードローンによっては、毎月返済と随時返済が異なる場合があるため、随時返済のやり方や受付日時などは事前に確認しておきましょう。

専業主婦の人がカードローンを利用する際は、生活に支障をきたさない範囲内で、なるべくはやい完済を目指して計画を立てるようにしてください。

FP監修者プロフィール

人物 伊藤 亮太氏 ファイナンシャル・プランナー(CFP®)
氏名 伊藤 亮太
職業 ファイナンシャル・プランナー
保有資格 CFP
DCアドバイザー
証券外務員
プロフィール 証券会社にて営業や経営企画部門、社長秘書などの業務に加えて、投資銀行業務にも携わる。 現在は独立系のファイナンシャル・プランナーとして、資産運用と社会保障を主に、相談・執筆・講演を行なっている。これまでの公演先には金融庁・日本証券業協会・大阪取引所・SBI証券・東海労働金庫・スルガ銀行など、金融業界で多数あり。