ああ、なんて素晴らしい!ショーン・ウィルシー

「ああ、なんて素晴らしい!」の著者ショーン・ウィルシーは1970年生まれのアメリカ人で、有名雑誌の有能な編集者です。

大富豪の家に生まれ、何不自由なく育っていた著者ですが、やがて両親の離婚します。
母は平和活動にのめりこみ、母の啓蒙活動とともに世界をめぐり、色々な著名人に会ったりしますが、精神的には愛情に飢えた少年時代を送ります。
青春時代を迎え、ドラッグ漬けになり、放校処分になったり、アメリカの不良ティーンエイジャーのお決まりのコースをたどりますが、やがてイタリアの
ある寄宿学校に入り、そこで素晴らしい仲間、指導者に出会い立ち直るまでの自伝的内容が本書です。

作者が多いに影響を受けたという村上春樹の「ノルウェイの森」についても、最後のほうで多く言及されています。

同年代なので、場所は違えど、同じような悩みを抱えていたなと振り返りました。

私は洋楽それもパンクやニューウェイヴといったほんの少しマイナーな音楽が好きだったので、ちょっとひねった著者の音楽の好みと、それを聴いていた著者と自分の年が完璧にリンクしていて、方やアメリカの大富豪の家庭、こちらは日本の庶民の家庭なのに、不思議な共通点を感じて面白かったです。

そして、せっかく子供が生まれたのに、大切に愛してあげることをしないで、平和運動にうつつを抜かす母親にとても腹がたちました。

自分の子供ひとり満足に幸せにしてやれないのに、世界の平和がどうしてなしとげられるのか、と詰め寄りたい気持ちです。
子供がいるので余計にそう思います。

良い書評でしたら共有お願いします

関連書評

父の詫び状 向田邦子

皆さんは向田邦子の『父の詫び状』という本をご存じでしょうか。 向田邦子というと、『阿修羅のごとく』

記事を読む

天命つきるその日まで アンパンマン生みの親の老い案内 やなせたかし

アンパンマンの作者でお馴染みのやなせたかしさんのエッセイで、93歳のときに執筆された本です。 主に

記事を読む

箱根の坂 司馬遼太郎

箱根の坂は歴史において人気も高く、歴史小説においても読む人が多いであろう戦国時代というものの先駆けと

記事を読む

太公望 宮城谷昌光

「封神演義」という有名な講談がありますが、それと同じ題材の中国歴史小説ですが、女?も仙人も出てきませ

記事を読む

齋藤一人の道は開ける 永松茂久

齋藤一人さんの名前を知ったのは、とあるブログがきっかけでした。 その方は、齋藤一人さんの本を読んで

記事を読む

月間人気書評ランキング

既知からの自由 ジッドゥ・クリシュナムルティ

簡単に言えばこの本には真理が書かれています。それは痛快なまでに真実なの

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話 坪田信貴

この本は学年でビリで偏差値が30以下のギャルが進学が危うい状態だったの

甲賀忍法帖 山田風太郎

山田風太郎氏のいわゆる「忍法帖」シリーズの第一作目です。深く考えずに読

孤島の鬼 江戸川乱歩

江戸川乱歩は非常に著名な作家で、名前を聞いたこともない、という方は少な

阪急電車 有川浩

図書館戦争で有名な有川浩の作品です。 阪急電車。近畿圏内の方しか

→もっと見る

PAGE TOP ↑