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投資信託の分配金で生活するための条件

投資信託の分配金だけで生活をするためには、「必要なだけの金額が、長期に継続して(可能な限り永遠に!)安定的に、分配金が払出されること」が必要条件となります。しかしながら、投資信託も投資である以上、そこには価格変動リスクが存在し、また、多くの投資家からお金を集めて運用するというスキームである以上、構造上のリスク(変動要因)もあります。分配金で生活をするために、どのようなファンドを選び、どのような注意点があるのか見ていきましょう。

ファンドの選び方

分配金生活に適したファンド

投資信託の分配金は運用実績に基づくものであり、投資信託の計理ルールに則って分配できる金額(分配可能原資)には限りがあります。したがって、将来の分配金額が予告されるものでもなく、運用会社が自由にいくらでも出せるというものでもありません。

そういったなかで、極力安定的に分配することを方針として、投資先も分配可能原資を作りやすい債券やREITなどが多い「毎月分配型(毎月決算型)」のファンドが分配金生活には適しているものと思われます。

これは、毎月決算を行い、毎月分配金が出るチャンスがあるものです。

必要な金額を確保するために: 分配金利回りのチェック

生活をするということは、ある程度、毎月の必要額があるはずです。それが十分に払出されているファンドをピックアップすることになります。例えば、投資資金が5,000万円、毎月必要とする金額が30万円であれば、1ヵ月の分配金利回りが0.6%(30万円÷5,000万円×100%)以上あるファンドを選ぶことになります。

ただ、分配金利回りの多くが、1年間の分配金合計(12回分)を使った金額で出ていますので、それに合せて計算すると、7.2%(0.6%×12)です。なお、払出された分配金額から確認する方法としては、「5,000万円÷基準価額」で購入する口数が計算できますので、その口数に分配金額を掛け算して、1ヵ月に受取ることができる分配金額を試算することができます。

分配金利回りは、モーニングスター社や楽天証券などネット証券のホームページで情報提供されており、実際の分配金額は月次レポートや運用報告書などで確認することができます。将来の分配金額は約束されないため、上記の計算は、そのファンドが過去に払出してきた分配実績をもって算出されます。

なお、現在の分配金額がこれからも出し続けられるかを見る指標を「分配余力」といいます。月数で表されており、例えば「50ヵ月」とあれば、現在の分配金額のまま50ヵ月出せる程度の分配可能原資を持っていることがわかります。これが少ないと、もうすぐ(市況にもよりますが)、分配金額が下がる可能性があります。

■上手な資産運用のために: 運用成績のチェック

分配金生活のためとはいえ、資産運用の一環である以上、分配金額だけでファンドを選ぶのではなく、投資対象が安定的であると思われるものを選びましょう。例えば、米国の不動産事情に不安があると言われている時には米国REITは避ける、新興国不安が予想されるときには新興国投資は慎重になるなど、大まかでもよいので世界情勢の情報は、ファンド選びの参考にしましょう。

また、投資信託はプロが運用していますが、同じ対象に投資しても運用成績の良し悪しの差があります。「毎月分配型の投資信託は、運用成績どうあれ(基準価額が上昇しようが下落しようが)、分配金は出るのだから、運用成績は気にしない」といった見解が時々聞かれますが、健全な資産運用のためには、収益性の良い運用成績の良いファンドを保有すべきです。運用成績はリターン(分配金も含めた過去の収益率、運用利回り)という形で、モーニングスター社ほか販売会社等のホームページで確認することができますので、購入したいファンドが、同種の他のファンドと比べて良いのか悪いのか確認しておきましょう。

気を付けなければならないこと

大前提として、投資信託は将来の分配金が保証されているものではないことを忘れないでください。市況の変化などにより、突然、金額が引下げられることもあります。そういったことから、分配金に依存し過ぎた生活は考えものですし、分配金で生活するならば、ファンドは投資対象の異なるものをいくつかに分散する方がよいでしょう。

また、ファンドは突然運用をストップすることがあります。信託期間が無期限と決まっているファンドであっても、投資家から人気がなくなりファンドの財産(純資産総額)が小さくなって維持費用を賄うことが難しくなると、繰上償還と称して運用を終了させます。繰上償還になる条件はファンドごとに「約款」という文書に書いてあります。目安としては、純資産総額が30億円を下回るファンドは避けておいた方がよいでしょう。