栃木県にある某廃病院へ一人で行く

今から3年ほど前の話です。私はオカルトや心霊関連に興味があり、考察本や懐疑主義者の本を読みあさっていた頃があります。結論としては、霊など存在しないというものが私の中にありました。確固とした信念のようになっていたので、廃墟に行って霊を呼び出す動作やまじない行為でもしてみようと思ったのです。

現場は、家から2時間車で走った田舎にあり、周囲は田畑という感じでした。廃病院までは200m程度、徒歩で歩いていくのですが、長年誰も行っていないので雑草が伸び放題で足が痒くなりました。霊に対する恐怖心は微塵も無かったのですが、その建物の雰囲気と薄暗くなった大気のムードに気圧されそうになった記憶があります。

エレベーターホールとその隣にある階段を中心として、一般的な体育館の三分の二程の広さがある三階建ての建物を隈無く捜査していきました。気分はホラーゲームの主人公でした。全く怖く無いし、霊などやはり存在しないのだと肩で風を切って歩いていきました。しかし、二階の奥、おそらく病室らしいところまで行くとなぜか空気の質感が変わったように感じました。

重くて苦しいイメージが近いのでしょうが、今まで感じたこの無い違和感、それも胃の粘膜にこびりつくようなものに恐怖心を覚えました。そんな際に、恐怖心のせいか、または霊的な現象だったのでしょうか、「チーーーキィ」と何度も繰り返す言葉が聞こえました。この病室の隣か、もう一つ隣くらいから聞こえます。

なぜ「チーキ」なのか、なぜ女性の声なのか、何を訴えているのか、どうやって起こっている現象なのか、頭の中が懐疑主義と現実に聞こえている音への思いで交錯し、軽いパニック状態となりました。しかし、持ち前の好奇心と懐疑主義精神が打ち勝ち、そこへ足を運ぶことにしました。

結果、案の定、幽霊や女性の存在は確認できませんでした。ですが、剥がされたタイルに押し込まれるような形で、週刊誌が挟まってるのが確認できたのです。ホラーゲームのアイテム的に、ピックアップした方が面白いだろうと思い、手に取り読んでみました。

そこには「某有名大学付属高校への受験に失敗して、ノイローゼになった家族」についての話が書かれていました。高校の場所は、埼玉県の「しき」と発音する地名にあります。はあ、このことを言おうとして、「チーキ」と私が聞こえるような音を発したのか、と納得できた記憶があります。好奇心が恐怖心を封じ込めた瞬間です。

よくある心霊体験話なら、私が走って逃げても霊が家まで追ってきたり、私が事故死でもするのでしょう。しかし、現実に私は生きてこうして記事を書いています。とすると、単に良い大学への願望が起こした現象だったのでしょうか、それとも私がビビりすぎて聞こえてしまったのでしょうか。結論が出ていませんので、私は自作のファイルにこの話をまとめて綴じました。

無論、このような話が最も怖い現象をまとめた記事ではありません。むしろ些細な方に分類されます。また、機会があるならばご紹介したく思います。

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