大往生したけりゃ医療とかかわるな 中村仁一

カテゴリ:暮らし 本の著者:

この本で書かれている内容は、現在の医療は寿命を全うして大往生するという概念がなく、実は医療行為が安らかな死を妨げているのではないかという疑問を投げかける著作になっています。

私がこの本に興味を持ったのは、自分の祖父が70歳を越えてからガンを患い、そのガンのための検査の時非常につらそうにしていたのが、忘れられなかったこと。また亡くなった週にも別の検査が予定されていたことなどが印象に残っていて、本当にその人に寄り添った医療とはいったいどういうものかということに常々疑問を持っていたからです。

また私自身の医療体験についても、ちょっとしたことでもすぐに抗生物質を処方する現在の医療の基本姿勢や、医師が患者に「風邪ですか?」と聞くなど医療そのものについての大きな疑問があったからです。

そのような背景から手に取った本だったので、どちらかというと現在の医療に疑問を呈してくれるのではという肯定的な気持ちから本を読みすすめました。

読んだ感想は生殖活動を終えた後のガンは放置してそのまま治療しないという選択肢があってもよいのではないか、という私の感覚にあった提案で、医師からそのような提案を聞けたことはとても私にとって大きなサポーターを見つけた気持ちになりました。
自分自身の医療とのかかわり方についても、ただただ医師の提案をそのまま信じるのではなく、自分の感覚を信じてより選択的な視点で意見を聞いていきたいという気持ちになりました。

それと同時に、いずれは私も両親を看取ることになると思うと、その時どのような医療を選択してあげるのが両親のためになるのか、ということについても深く考えさせられました。
著者曰く、もうかなり年老いてから家族が選択する医療行為は「自分たちはベストを尽くしたのだ」という半ば自己満足のために選択されることもある、ということはしっかり覚えておきたいと思います。

万が一家族が重篤な病にかかり、仮に本人が延命行為を望んでいなかった場合、私は自分を納得させるための医療ではなく、本人が安らかな最後を迎えられるような選択をしていけたらと思います。できればこの内容をほかの家族とも共有し、いざというときは最善の選択ができたらすばらしいと思います。

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