食いしばるために、奥歯はあるんだぜ! 大條充能

カテゴリ:ビジネス書 本の著者:

この本は、元リクルート社員で「ダ・ヴィンチ」や「就職ジャーナル」などで人生相談のコーナーを受け持っていた方の過去の相談をまとめたものです。
大條さんの独特の価値観から導き出される答えが大変おもしろくて、ためになる内容になっています。
元々は大條さんのことは存じ上げてはいませんでしたが、本屋で平積みにされているこちらの本の帯にかいてある内容が私のツボにはまったのですぐに購入するに至りました。
それは読者から「会社が倒産するという噂があり不安です」といった相談に対して、「噂は大嫌いだ」との答えを出していたからです。
実際には読者からの相談内容はもっと長いのですし、大條さんの答えにも当然補足内容があります。ですが、この単刀直入な答えの導き出し方に大変力強さを感じます。他にも「貧乏で大変。まわりの友達にも心を開けない」との相談に対して、「心など開くな」と答えています。
これらはオモシロ回答の一つにすぎませんが、その答えに行きつくにあたっての考え方や、相談者の悩みに対する答えの導き出し方に惹かれました。
私自身がもともと内向的で傷つきやすいタイプの人間だからか、到底自分では導きだせない答えがありました。すべてその答えが正しいとは思いませんが、マイナスをプラスと捉えて、逆境を笑い飛ばすくらいの図太さがいい意味であふれています。
中途半端な自己啓発本や、ビジネス書で小手先の技術に走って何か得た気になっては社会に打ちのめされていた私にとっては新しい価値観が芽生えた瞬間であったと思います。ビジネスや人間関係に悩んでいる時に読んでみると、なんとかなりそうな気が持てる一冊です。
タイトルの「食いしばるために奥歯はある」の部分は、ただの精神論や根性論かもしれませんが、時に精神論や根性論が多きな力をもたらしてくれることは決して間違ったことではないと思えます。
本気で取り組む中で本気で悩んだ時に、適当とも思える大胆な答えを見ると狭くなっていた視界が広がり、いろんな可能性が見えてきます。
そんなときの為にも常に読み返していたい一冊です。

良い書評でしたら共有お願いします

関連書評

職場スイッチ ひとりでもできる会社の空気の入れ換え方 鈴木義幸

「ひとりでもできる」「月曜の朝、笑顔で行ける会社にする!」という言葉に惹かれて、速攻取り寄せました。

記事を読む

卵が飛ぶまで考える 下村裕

この本「卵が飛ぶまで考える」で伝えたいことの中で一番重要なことは、「考えることの大切さ」であると私は

記事を読む

読書力 斎藤孝

斎藤孝さんの読書力は論ずるにあたって、いろいろと悩ましいところがある本です。 高1の頃に配られ

記事を読む

残念な人の思考法 山崎政志

残念な人は、だいたい、どこの仕事場にいます。 そして本書は、一度でも「仕事」というものについて考え

記事を読む

満員電車にサヨナラする方法 秋好陽介

クラウドソーシング最大手のランサーズ社長である若き創業者・秋好陽介が書いた本です。秋好社長はシリコン

記事を読む

月間人気書評ランキング

既知からの自由 ジッドゥ・クリシュナムルティ

簡単に言えばこの本には真理が書かれています。それは痛快なまでに真実なの

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話 坪田信貴

この本は学年でビリで偏差値が30以下のギャルが進学が危うい状態だったの

甲賀忍法帖 山田風太郎

山田風太郎氏のいわゆる「忍法帖」シリーズの第一作目です。深く考えずに読

孤島の鬼 江戸川乱歩

江戸川乱歩は非常に著名な作家で、名前を聞いたこともない、という方は少な

阪急電車 有川浩

図書館戦争で有名な有川浩の作品です。 阪急電車。近畿圏内の方しか

→もっと見る

PAGE TOP ↑