親孝行プレイ みうらじゅん

カテゴリ:暮らし 本の著者:

単純に私はみうらじゅんさんが発信され続けている妙なセンスのファンで、
タイトルに「みうらさんまた何を言ってるんだろう」とくすくす笑いつつも、内容をチェックせず購入した本でしたが、読んでみたら、笑えるところはあるものの、それだけじゃない、親孝行に的を絞った学術的な実践本。

みんなが知っている「親孝行」というこのワード。
気恥ずかしくてなかなかできないこの行為を、みうら氏独自の着眼点、ご自身による親子関係についての長年の研究、実験、効果等エピソードも著書に登場させながら、それを「SMプレイ」だとか、まあいろんなプレイみたいに、「親孝行ごっこ」とみなして親に接して行くと、親子関係はうまくいくと可笑しく分かりやすく書いてあるのと、「ごっこ」という言葉のもつ楽しげなイメージも相まってあっという間に読めました。

体験談(親と旅行へ行った時ハウトゥ、親友効果、親孝行する上での配偶者との関係性、注意点、ビフォーアフター等)も踏まえた親孝行術を読み進めるうちに自分の親との関係性へ次第に意識がいきました。
我が家は不仲とまでは行きませんが、大切に想いつつも近すぎる存在故にたまについ互いの我が出て疲れてしまう。「親子だし仕方ないね」と諦念や惰性に似たものに包んでこれまで深く考えたことがなかった。
なのでうそでもいいからプレイとして親を喜ばせることを念頭に置いた行動を心がけるシンプルで斬新な発想に「時にはごっこでもいいんだあ」と読書中から、なんというか毛穴から砂金がぱらぱら吹きだすような新しい感動が生まれた。

マイブーム、ゆるきゃらなどたくさんの言葉を世に広めたみうらさんですが、読んでみればこのタイトルも秀逸だと感じずにはいられない。
みうらさんは著書の中で、親孝行プレイを実践する人達をアムラー(古)とか、なんとかラーみたいに、「親コーラー」と名づけています。

つい忘れてしまう親孝行。私もこの本のことを時々思い出しながら、たまに親コーラーになりつつ、親との関係で悩みのある方にはそのアンサーブックとして一読の価値ありとおススメしたい裏名著です。やるね、みうらじゅん。

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