だれにでも「いい顔」をしてしまう人 嫌われたくない症候群 加藤諦三

カテゴリ:人文・思想 本の著者:

これの本の内容は、タイトル通り「誰にでもいい顔をしてしまう人」の特徴が書かれています。
どのような成長を経てそのような性格になってしまうのか、家族との関わりはどうであったのかなどです。
この著者の本は何冊か読みましたが、いつも繰り返し書かれているのが幼少期の親との関係、特に母親との関係です。
幼少期に無意識の内に染みつけられた劣等感が、青年になった時にトラウマとして現れる恐ろしさを書いています。

この本は幼少期に身についたトラウマが、青年期にどのような形で現れるのかを詳細に書いています。
過干渉、自己中心的な親に育てられた子供は人格形成がうまくできず人に依存するようになると。
その結果、相手が自分にとっていい人か悪い人であるかの判断もできないまま「いい顔」ばかりしてしまうのだと。

幼少期の親との関係がどれほど重大で、その人の一生に影響するか教えてくれます。
そして運悪くそういう親に育てられ、自信を持てないまま大人になってしまった人達に楽に生きられる方法を示唆してくれます。
幼い頃に人格形成ができなかった人は、残念ながら時間を遡ってそれを取り戻す事はできない。
相手が自分にとっていい人か悪い人かを判断できなくても、自信がなく相手に依存し嫌われる事が怖くても、それでも必ず楽に生きられるすべがあるのだと。

この本を読んで考えさせられる人は多いと思います。
自分がそうである人、育児中の人、子供との関係に悩んでいる親、様々な立場から読める本だと思います。

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